もんだり叩いたりすると、肩はほぐれる？

答え：かえって凝ってしまいます。

強めのモミや叩きは、筋肉への攻撃です。
攻撃されると神経が防御のために筋肉を硬くします。
硬くなると血行不良になり、疼痛物質や疲労物質といった良くないものがたまります。

そういった物質が痛みやコリを感じさせるのです。
つまりは悪化するよ、ということです。

強く長くモミ叩きをすると、筋肉や筋膜という皮膚の下の組織を傷つけることがあります。
もはやそれはケガですね。
治るのには時間がかかりますし、先ほどの防御のために硬くなるという反応で、血行が悪くなるので、自然治癒力も発揮しにくくて、さらに時間がかかるのです。

皮膚の下の構造を知っていれば、そういった行為は禁忌だという事は自然と分かりそうです。
でも強いモミ叩きをしているのであれば、それはもう整体ではないですね。

整体は身体の硬さを取り、血液やリンパ液、細胞間質液の流れを回復させて、自然に体が良くなるのを手伝うことを目的としています。

そこから外れた行為はすべて間違いだと僕は考えてます。

身体が良くなるとは、コリや痛みがなくなって、ぐっすり眠れて、楽しく元気に生活できることです。
歩くのも全然平気、階段の上り下りも楽ちん、旅行が楽しく、仕事も楽ちん、イライラもしなくて平和に過ごせます。

せっかく生まれてきたのですから、楽しく人生を過ごしてもらいたいですね。