良い整体?
当院に来られるお客様はすべて「スッキリした」と言って帰られます。でも僕には本当にすっきりしたか分かりません。
そこで代わりに各種簡易検査(例えば力が入るか、硬さはあるか、皮膚は動くかなど)で、常にビフォーアフターをチェックしています。
良い整体とは何か?
そんなのお客様の希望以上の結果が出る整体に決まってます。
肩のコリで来た人が、肩のコリを取っておしまいなんて、ちょっと勉強すればだれでもできます。
そのまま他を見ずに、良かったねで帰ってもらえば、すぐに元通りの「元の木阿弥」というわけです。
でも実際は肩のコリがある人は腰や背中足首や頭の至る所に歪みがあって、本人が気づいていない痛みや可動域制限が山ほどあります。
そこを見ないで、整体なんて、僕の中ではそんなの偽物なんです。
歪みは筋肉の異常で起こります。
そうするとレントゲンなんかで見ると筋肉に引っ張られた骨(関節)がゆがんでるように見えます。
だったら筋肉の異常を取ればよいですが、全身となるとなかなか出来ない。
そこで効果が出る頭蓋骨の筋肉や首の一番上の筋肉、はたまた足の裏や仙骨を触って、変化が大きく出るので「これで整いました!良かったね」なんて言ってお客様を納得させてお家に返す。
でも実際は筋膜の癒着や、筋肉の神経的な興奮、慢性的な血管や神経の圧迫が常時起こっていて、そういった細かいところを無視していたら、いつまでたってもすぐに元に戻ります。
お客様は高いなあと思いながらお金を払って整体をしてもらいます。
でもすぐに戻るようでは、お金をどぶに捨ててますね。
実際は通うほどにどんどん楽になるのが理想ですが、先ほど言った硬さ癒着が残っていてはそれに合わせてすぐに歪んでた辛い身体に逆戻りしてしまいます。
また日々癖でゆがませているから元に戻っているという側面もあって、それらが相乗効果を起こし、どんどん歪みが戻り、放っておけば悪化します。
だから日々のゆがみを、超簡単にストレスなくセルフリセットできることが大切です。
そういった実に細やかな気配りをして初めて、身体は改善していくのです。
僕は自分が整体を受ける側だったのでよく分かりますが、多くの整体さんはみんな簡単に良くできないかを模索しています。
つまり日々の仕事をいかに効率よく出来ないかを一生懸命考えています。
でも整体を受けに来る人の願いは、今ある不調をちゃんと改善してほしいという事で、効率よくても結果が悪ければ意味がありません。
それを忘れて、自分の都合の良い方法で、「見る」より「こなす」のを優先してはダメですね。
軽くなり、動きやすくなり、痛みやだるさがなくなり、視界が明るくなり、頭がすっきりして、どこにも不安がなく、夜ぐっすり眠れて、朝スッキリ目が覚める。
来るたびに身体が若返り、姿勢やスタイルが良くなって、来てよかったと思える。
そういったお客様が思ってる以上に良くなったのを実感できることを重視して、僕は日々不調を向きあい戦っています。
僕にとってはそういう考えていてくれる先生がいる場所が、良い整体をしてくれる場所だと思います。